防災とSDGsにはどんな関係がある?
両者の共通点や位置づけとは

防災とSDGsにはどんな関係がある?両者の共通点や位置づけとは

災害大国である日本において、企業はいかなるときも社員の安全を守る義務があります。そのための一環として防災対策に取り組んでいる企業も多いですが、実は防災対策がSDGsとも関連性が高いことをご存じでしょうか。
本記事では、防災の取り組みがSDGsの概念とどのように関連し、貢献しているかを解説するとともに、企業の取り組み事例もあわせて紹介します。

SDGsと防災に共通する目標・概念とは

SDGsは、“Sustainable Development Goals”の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。すべての人にとってより良い社会となるよう、「貧困をなくそう」、「質の高い教育をみんなに」など、17のゴールが設定されています。そのなかには、防災と共通している価値観や考えも少なくありません。
 
例えば、人命保護を最優先にした防災対策や災害に強いまちづくり、災害時でも事業活動をストップさせない体制づくり、 避難先での保存水やトイレの確保などは防災の基本であり、これらはSDGsで掲げられているゴールとも共通している内容です。
 
また、SDGsも防災も、地域やコミュニティ内でお互いが助け合う「共助」が重要です。これによって 地域、コミュニティの結束力を強化し、 災害被害からのスピーディーな復旧も実現します。共助について詳しくは、「自助・共助・公助が企業の防災対策に重要な理由とは?取り組み具体例も紹介」をご覧ください。

【参考】

【関連コラム】自助・共助・公助が企業の防災対策に重要な理由とは?取り組み具体例も紹介

SDGsにおける防災の位置づけ

SDGsには17の目標が設定されていると紹介しましたが、防災とはどのような関連性があるのでしょうか。特に関連の深い項目を紹介します。

「2.飢餓をゼロに」

来たるべき災害に備えて、非常食や保存水を備えておくことは、災害時における被災者の生命・健康の維持に繋がります。

「3.すべての人に健康と福祉を」

特に災害弱者となる方が利用する医療機関や介護・福祉施設においては、生命・健康維持に必要な提供サービス継続のため、非常用電源や医療機器・医薬品の確保は重要なポイントとなります。

「6.安全な水とトイレを世界中に」

災害時には飲み水と衛生的なトイレの確保が困難になります。事前の備えによって、災害時でも生命の維持・熱中症リスクの軽減、感染症予防に繋がります。

 「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」

例えば太陽光発電設備を導入して蓄電池と組み合わせることで、大規模災害によって停電が長期化した際にも、継続的な電力供給が可能になります。災害時はもちろん通常時にも効率的なエネルギー供給ができるフェーズフリーな対策に繋がります。
フェーズフリーな対策とはどのようなものかについては、「フェーズフリーとは?「いつも」と「もしも」2つのフェーズをフリーにするという新しい価値観」で紹介していますので、ぜひご覧ください。

「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」

災害時でも事業活動をストップさせない体制を構築しておくことで、経営におよぼす影響を最小限に抑えられ、社員の生活も保障できます。

「11.住み続けられるまちづくりを」

行政機関やほかの企業と連携しながら社会インフラの構築や維持に取り組むことで、災害に強いまちづくりが実現できます。

「13.気候変動に具体的な対策を」

再生可能エネルギーへの切り替えや3Rに取り組むことで温暖化を抑制し、気候変動に伴う災害リスクを低下させることに 繋がります。

【参考】

【関連コラム】フェーズフリーとは?「いつも」と「もしも」2つのフェーズをフリーにするという新しい価値観

具体的なSDGsの成果へ貢献した防災の取り組み事例

防災の取り組みがSDGsの達成に果たした具体的な施策について、成功事例を交えて紹介しましょう。

▶社屋の移転と「民間物資拠点」の指定

ある物流企業では、社屋が立地している場所が浸水想定地域であったことから、防災対策として海沿いにあった社屋を内陸部へ移転し、災害時でも事業が継続できる体制を構築しました。
同時に、災害発生時に支援物資の輸送拠点として活用される「民間物資拠点」の指定を国土交通省から受けています。
災害時でも事業活動をストップさせない体制づくりが「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」に、民間物資拠点の指定を受けたことが「11.住み続けられるまちづくりを」に関連しています。

▶大規模災害模擬訓練の実施

大手損害保険会社では、毎年大規模災害模擬訓練を実施しています。
万が一の際にもスムーズに社屋から避難できるよう訓練を実施しているほか、社員が帰宅困難に陥った場合を想定し、社内での宿泊訓練も行っています。
例えば、大規模地震の直後は余震や水害の危険を伴うため、安全を第一に確保しなければなりません。
大規模災害模擬訓練の実施は、SDGsで掲げる「3.すべての人に健康と福祉を」や「11.住み続けられるまちづくりを」などの目標達成にも貢献する取り組みです。

防災対策の基本である備蓄品の確保はSDGsとも関連が深い

紹介してきたとおり、防災対策とSDGsの目標には、大きな関連性が見られます。
 
例えば「2.飢餓をゼロに」「6.安全な水とトイレを世界中に」は、防災対策の基本である備蓄品の確保に繋がります。非常食や保存水は避難中の空腹をしのぎ、生命を維持するために欠かせない物資です。また、感染症の予防のためにもトイレや手洗い場の確保は重要です。
適切な防災対策は、社会を構成する一員として企業に求められるSDGsへの取り組みにもなります。ぜひ積極的に取り組んでいきたいものです。
 
一方で、日々さまざまな業務があるなか、いつ来るか分からない災害への対策に、なかなか時間を費やせないといった企業もあるかもしれません。そんなとき、便利なツールを活用するのもおすすめ。
 
例えば、「サクッとkeep」備蓄品の在庫管理や使用期限・賞味期限の管理を効率化できるだけでなく、期限切れ商品の寄付申込手続きも簡単にできるツールです。期限切れ間近の備蓄品の廃棄を防止し、食品ロスを防ぐことは、そのままSDGsに繋がります。
 
 また、SDGsの観点で重要な「共助」を考えたとき、地域貢献型災害用備蓄スタンド「BISTA」社会貢献型「シェアする防災セット」もおすすめ。
「BISTA」は50人分の防災用品がひとつのスタンドに収納されており、各種施設や店舗などに配置しておくことで防災を通して地域貢献が可能です。
また、30人分の防災用品がセットになった「シェアする防災セット」は、トラックや営業車などに積載しておくことで、配送先や営業先で災害に遭った際、ドライバーだけではなく、周りにいる方へも備蓄品を分け合える「共助」の視点を取り入れた防災セットです。
ぜひご検討ください。