メンテナンスフリーの蓄電池とは?メリットや選び方のポイントも解説
災害が発生し、停電が長期化すると外部との通信手段が断たれ、孤立するリスクがあります。そのため、蓄電池をはじめとした非常用電源の確保は不可欠な災害対策と言えます。
蓄電池は日常的に使用するものではないため、できるだけメンテナンスの手間がかからない製品を選びたいものです。そこで検討したいのがメンテナンスフリーの蓄電池です。
本記事では、メンテナンスフリーの蓄電池のメリットや選び方などをご紹介します。
企業が蓄電池を導入するメリットについては、「企業が蓄電池を導入するメリットとは?災害時以外の活用方法も紹介」をご覧ください。
目次
蓄電池におけるメンテナンスフリーとは
蓄電池におけるメンテナンスフリーとは、その名の通り製品の定期的なメンテナンスが不要か、もしくは手間がほとんどかからないことを指します。
たとえば、蓄電池のひとつである鉛蓄電池は電解液の補充が必要であり、リチウムイオンバッテリーは劣化を防ぐために長期間の保管時には50〜80%程度の容量にしておくことが理想とされています。
現在、モバイルバッテリーで広く活用されているリチウムイオンバッテリーは、半年から1年に1回程度の頻度で充電を行えば良いため、基本的にメンテナンスフリーの製品といえるでしょう。
ほかにも、常にコンセントに接続しておくだけで自動的に充放電管理を行う蓄電池や、放電率が極端に少ないメンテナンスフリーの製品もあります。
メンテナンスフリーの蓄電池を選ぶメリット
災害対策用としてメンテナンスフリーの蓄電池を選ぶことで、どういったメリットがあるのでしょうか。
長期保管が可能
一般的なモバイルバッテリーや蓄電池は長期間にわたって保管しておくと自己放電が進み、いざというときにバッテリー残量がなくなっている可能性があります。
メンテナンスフリーの蓄電池は、長期間の保管を前提に開発されているため、上記のようなリスクが低く、いざというときに問題なく使用できる信頼性の高い製品が多いのです。
定期メンテナンスが不要
自己放電が進んだ状態でバッテリーを放置しておくと、バッテリーそのものが劣化するおそれがあります。特にニッケル・カドミウムバッテリーやリチウムイオンバッテリーは、1ヵ月で10〜30%程度の自己放電が進むため、数ヵ月おきに充電しておく必要があります。
しかし、メンテナンスフリーの蓄電池は自己放電が極めて低い製品が多いため、定期的なメンテナンスがほぼ不要、もしくはメンテナンスの頻度が少ないため管理の手間がかかりません。
災害対策用蓄電池選びで失敗しないための5つのポイント
防災対策を目的とした蓄電池はさまざまな製品が販売されていますが、どういったポイントに注意して選べば良いのでしょうか。
出力の大きさ
蓄電池は製品によって出力の大きさが異なります。
一般的に大型の蓄電池ほど出力も大きく、小型の冷蔵庫やデスクトップPC、ネットワーク機器などの電力供給に向いています。
一方、スマホやタブレット端末、ノートPCなどは消費電力が小さいため、小型の蓄電池でも十分カバーできるでしょう。
ちなみに、発電機は蓄電池に比べて出力が大きいため、目的や用途によっては発電機の方が適している場合があります。ただし、発電機はガソリンや軽油などの燃料が必要で一酸化炭素を排出することから、屋内で使用することはできません。
バッテリー容量
蓄電池を選ぶ際には、出力の大きさに加え、バッテリー容量も重要なポイントとなります。
非常用電源として複数のスマホやPC、電気製品を使用することを想定すると、2,000〜3,000Wh程度の大容量のものがおすすめです。
持ち運びのしやすさ
蓄電池の場合、バッテリー容量が大きくなるほど本体サイズも大型化する傾向にあります。
モバイルバッテリーのように手軽に持ち運べるサイズや重量ではないため、取手またはキャスター付きの製品が理想的です。
アフターサービスの充実度
蓄電池の中には、標準のメーカー保証に加えて延長保証に対応している製品もあります。
また、蓄電池は一般のゴミとして処分できないため、メーカー側で処分まで対応してくれるものが理想的といえるでしょう。
メンテナンスのしやすさ
蓄電池の管理の手間を考えるとメンテナンスフリーの製品が理想的です。メンテナンス頻度を比較し、できるだけ充電の間隔が長く、管理の手間がかからない製品を選ぶことをおすすめします。
メンテナンスフリーの蓄電池ならいざという時でも安心
災害対策用の蓄電池は日常的に使用するものではないからこそ、メンテナンスの手間が少なく、いざという時でも安心して使える製品を選ぶことが重要です。
メンテナンスフリーの蓄電池にはさまざまな製品がありますが、アフターサービスの充実度や持ち運びのしやすさなどを考慮すると以下の製品がおすすめです。
蓄電池:ANKER F2600
2560Whの大容量蓄電池で、超急速充電技術によりわずか2時間で80%までの充電、満充電までは約2.7時間という速さを誇ります。
一般的なポータブル電源とは異なり、バッテリー残量100%の状態で長期保管ができ、いざという時にも十分な残量を確保できます。さらに大型ライトも内蔵しているため、停電時の備えとしてもおすすめです。
18ヵ月の標準保証に加え、Anker会員登録で42ヵ月の延長保証(最大5年保証)に対応しているほか、使用済み製品のメーカー回収も実施しています。
外部給電器:モービルくん
蓄電池だけでなく、自動車のバッテリー端子に接続することで電気を供給できる外部給電器も非常用電源としておすすめです。
ガソリンや軽油のストックがなくても、車に燃料があればエンジンを作動することで大容量の電力供給が可能です。また、本体もコンパクトで保管スペースに困る心配がありません。
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