災害時に必要なものは何?
企業の防災担当者が覚えておきたいこと

災害時に必要なものは何?企業の防災担当者が覚えておきたいこと

災害時への備えは人命を守るうえで欠かせないものです。しかし、企業防災に取り組むにあたっては、何から準備をすればいいのか、何を備えておけばいいのか分からない担当者も少なくないでしょう。
そこで本記事では、企業防災の担当者に向けて、災害時に必要なものや日ごろから求められる準備などを分かりやすく解説します

災害時において企業に必要なこと

地震や津波、台風といった大規模災害が発生したとき、企業において最優先に求められるのは人命を守ることです。企業が守るべきは自社で働く従業員はもちろんのこと、来社中の取引先担当者、顧客など、多くの人が存在します。

人命を守るためには、いざというときのために十分な備蓄品の準備が不可欠であるほか、災害時に適切な行動が取れるよう、避難経路の確認や役割分担、組織体制などを含めたマニュアルを策定しておくことも求められます。代表的な例としては、企業が毎年実施している避難訓練や防災訓練が挙げられるでしょう。企業防災の重要性や取り組みについては、「企業防災はなぜ重要?防災と事業継続から考える具体的な取り組み」も参考になります。
 
さらに詳しく知りたい方は、「あなたの会社は大丈夫?企業防災が進まない3つの理由とその対策〜企業防災を進める4つの方法〜」をダウンロードしてご覧ください。
 
紹介してきたように、企業の防災対策にあたっては、防災備蓄品をはじめとしたモノの準備と、マニュアルや体制の整備といった行動やルール・指針の策定が必要となります。
では、「モノの準備」と「行動やルール・指針の策定」の際には、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。詳しく見ていきましょう。

【参考】

【関連コラム】企業防災はなぜ重要?防災と事業継続から考える具体的な取り組み
【参考資料】あなたの会社は大丈夫?企業防災が進まない3つの理由とその対策〜企業防災を進める4つの方法〜

企業において災害時に必要なもの~モノの準備~

防災備蓄品には大きく分けて生命維持に必要なものと、衛生管理に必要なもの、復旧作業に必要なものがあります。それぞれどういったものが該当するのか、代表的なものを紹介します。

生命維持に必要なもの

  • 保存水
  • 非常食
  • 毛布
  • 救急セット
  • 担架 など

なお、保存水や非常食は長期保存が可能ですが、賞味期限があるため適切な管理が求められます。保存水・非常食の賞味期限については、「非常食の賞味期限はどのくらい?企業での適切な管理方法も紹介」をご参照ください。

衛生管理に必要なもの

  • 簡易トイレ・携帯トイレ
  • 消毒液
  • ゴミ袋
  • マスク
  • ウェットティッシュ
  • 生理用品 など

それぞれ用途や人数に合わせて必要な数量を確保しておくことが大切です。

復旧作業に必要なもの

  • 軍手
  • ヘルメット
  • ライト
  • 救助用工具
  • ブルーシート など

軍手やヘルメットなどの防災備蓄品は、復旧作業にあたる従業員の人数を計算し、必要な数量を割り出しましょう。なお、防災備蓄品の選び方や必要量の選定にあたっては、「企業における防災備蓄品‐必要量の目安と選定のポイントは?」もご参照ください。

【参考】

【関連コラム】非常食の賞味期限はどのくらい?企業での適切な管理方法も紹介
【関連コラム】企業における防災備蓄品‐必要量の目安と選定のポイントは?

企業において災害時に必要なもの~行動やルール・指針の策定~

どのような防災備蓄品を用意しておくか、万が一の際の避難方法や避難経路の検討、防災担当者や社員が災害時に取るべき行動指針などを、防災マニュアルとして策定しておきましょう。

防災マニュアル

防災マニュアルに最低限取り入れるべき項目としては、以下の4つがあります。

  • 災害時における社内の組織体制や役割分担
  • 社員の安否確認方法
  • 緊急時用の連絡網
  • 避難場所や避難経路の明示

防災マニュアルの作成にあたって重要なのは、「誰が」「いつ」「何をするか」を明確に記載しておくことです。これらが曖昧な内容になっていると、緊急時に混乱を招き、適切な行動が取れないこともあるためです。地震が発生した際にどこに避難をすればいいのか、避難の際に誰が避難場所まで誘導するのかといった情報が曖昧だと、人命にかかわる可能性もあるでしょう。

防災マニュアルは作成して終わりではなく、避難訓練の際に防災マニュアルに沿ってシミュレーションを行うことも大切です。実際にシミュレーションを行うことで、社員一人ひとりが緊急時に取るべき行動を覚えられるほか、防災マニュアルの不備や改善すべき箇所が見つかることもあります。

また、人事異動や組織体制の変更などがあった際も防災マニュアルを定期的に見直すようにしましょう。なお、防災マニュアルの作成方法やポイントについての詳細は、「防災マニュアルはどのように作る?取り入れるべき内容や作り方のポイント」をご覧ください。

【参考】

【関連コラム】防災マニュアルはどのように作る?取り入れるべき内容や作り方のポイント

災害時に必要なものを準備するためにツールの活用も検討しよう

大規模災害が発生すると混乱が発生し、適切な行動が取れないことも少なくありません。万が一の際に、企業として従業員や取引先関係者、顧客の命を守るためにも、防災備蓄品の準備や防災マニュアルの策定は不可欠です。

しかし、防災備蓄品の準備にあたっては、何をどの程度用意すればよいか分からないこともあるでしょう。また、ほかの業務に追われるなか、いつ起こるか分からない災害への備えがあと回しになってしまうことも少なくないのではないでしょうか。そのような場合には、ツールを活用することも検討しましょう。
 
例えば、防災備蓄品選定ツール「サクッとstock」。サクッとstockは必要な人数と日数、カテゴリを選択するだけで、準備すべき防災備蓄品の品目と数量・金額を瞬時にシミュレーションできるツールです。
また、購入後の備蓄品の在庫・期限管理には「サクッとkeep」がおすすめです。

賞味・消費期限のある保存水・非常食などの期限が切れる前にメールでお知らせする機能のほか、期限間近の保存水・非常食の寄付申込機能、買替時のおすすめ商品提案機能などが充実しており、防災備蓄品の維持・管理業務の効率化ができます。
 
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