【企業担当者必見!】
防災備蓄品の適切な保管場所と保管の注意点

自然災害や不測の事態に備えて、企業では保存水や食料品、毛布といった防災備蓄品を保管しておかなければなりません。防災備蓄品は普段使うものではないため、倉庫の奥に置いている企業も少なくないでしょう。
しかし、いざというときになかなか出せない、何がどこにあるか分からないといったことになれば、意味がありません。
そこで今回の記事では、企業における防災備蓄品の保管に適した場所や、保管する際のポイントなどを解説します。その他の防災備蓄品の管理における悩みや解決方法を知りたい方は、「防災備蓄品の準備で企業が抱えがちな悩みと解決するためのポイント」もあわせてご一読ください。
目次
企業における防災備蓄品の保管場所
防災備蓄品はすぐに取り出せる場所に保管しておくことが重要です。オフィスでは以下のような保管場所が考えられます。
- オフィス内のキャビネット
- 使用していない会議室のような空き部室
- フリースペースやリフレッシュルームの一角
- 従業員のデスク
- 倉庫
防災備蓄品の保管場所における6つの注意点
防災備蓄品の保管にあたっては、いくつか注意しておくべきポイントがあります。特に重要な6つのポイントを紹介します。
1.事業所ごとに配備する
複数の事業所がある場合には、本社に防災備蓄品を集約するのではなく、各事業所へ配備しておく必要があります。
2.階段で搬出可能な場所へ保管する
災害発生時、エレベーターが停止することも考えられます。階段でも搬出できる保管場所を確保しておきましょう。
3.搬出手段の確保
防災備蓄品を効率的に搬出するため、保管場所に台車のような運搬手段を確保しておくと安心です。
4.フロアに分散して保管する
すべての防災備蓄品を1カ所に集約して保管してしまうと、取り出すのに時間がかかる恐れがあります。また、災害時の状況によっては、保管場所のドアが開かない、中が散乱して備蓄品が取り出せないといった可能性もあります。各フロアに保管場所を確保し、分散して保管するのが理想的です。
5.湿気の影響を考慮する
湿度が高い場所は避けるのが無難ですが、湿度が高い保管場所に置かざるを得ない場合もあるでしょう。その場合には、湿気によって備蓄品にカビが生えないよう、地面に直接置かずにパレットや棚に置く、乾燥剤を入れるなど、湿気対策をしておきましょう。
6.浸水のリスクを考慮する
大雨や台風などで水害が発生した際に浸水の恐れがある場所は避けましょう。

防災備蓄品を保管する際のポイント
防災備蓄品の保管場所が決まったら、従業員数に応じて防災備蓄品を保管します。保管する際にもいくつか注意すべきポイントが存在します。
▶何がどこにあるかひと目で分かるようにしておく
非常時に素早く防災備蓄品を取り出せるよう、何がどこにあるのか誰が見ても分かるように整理して置いておくことが重要です。また、段ボールに入れて保管する際には、段ボールを開けなくても中身が分かるよう内容物を記載しておく必要があります。非常食については賞味期限が近づいたものを適宜新しいものに入れ替える必要があるため、賞味期限も記載するようにしましょう。企業が確保すべき防災備蓄品の量については、「企業における防災備蓄品-必要量の目安と選定のポイントは?」で紹介しています。ぜひご参照ください。
▶分散備蓄を心がける
災害の程度や災害時の状況によっては、保管場所まで防災備蓄品を取りに行けないといったケースが考えられます。そういったリスクを低減するため、近年では「分散備蓄」という考え方が広まってきています。分散備蓄とはその名のとおり、1カ所に集めるのではなく、分散して備蓄することを言います。リスクヘッジのため、可能な範囲で分散備蓄を心がけるといいでしょう。
例えば初動対応で使用するヘルメットや懐中電灯、被災当日分の水と食料などの備蓄品は従業員一人ひとりのデスクに保管し、発災後すぐに必要とならないものは倉庫に保管するなど、使用するタイミングに合わせて保管場所を分散するのも良い方法です。なお、分散箇所が多くなればなるほど、管理の手間が増えるデメリットはあります。
また、備蓄品の保管場所がなくてお困りの場合は、災害用備蓄スタンド「BISTA」も非常におすすめです。災害発生直後、最も重要となる「電源確保」のための発電機や、「連絡手段の確保」のため携帯電話を10台同時に充電できる災害用マルチチャージャをはじめ、「最大50人分の防災用品」がカーペットタイル一枚(50㎝×50㎝)分のスペースでコンパクトかつオールインワンにまとめられています。発災直後に必要なモノがまとまっているので、「災害が発生したらまずBISTAのある場所に集まろう」といった意思疎通も可能になります。
▶消防法に触れないよう注意する
防災備蓄品の保管にあたっては、消防法へ抵触しないよう注意することも重要です。例えば、防災備蓄品の段ボールが通路をふさいで避難できなくなったり、スプリンクラー設備や火災報知器などに干渉してしまったりすると、消防署からの指導を受ける可能性があります。
避難用の通路として十分な幅が確保できているか消火設備に影響しないかなどを考慮し、保管する必要があります。避難通路に関連してくる法令については「オフィスの避難通路の幅はどの程度確保しておく必要がある?」でも触れていますので、ぜひご参照ください
【参考】
【関連コラム】企業における防災備蓄品-必要量の目安と選定のポイントは?
【関連コラム】オフィスの避難通路の幅はどの程度確保しておく必要がある?

防災備蓄品はいざというときスムーズに取り出せるよう適切な場所に適切に保管しよう
防災備蓄品の保管場所の候補はさまざまに考えられますが、どこであっても、いざというときにすぐに取り出せる場所であることが大前提です。加えて、保管する際は、保管場所を分散したり消防法に触れないようにしたりといった注意すべき点もあります。
今回紹介したポイントを参考にしながら、適切な場所を確保し、適切に保管するようにしましょう。
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