SDGsにつながる企業防災とは?
防災備蓄品の選定と管理のポイントも解説
昨今、SDGsに取り組む企業が増えています。SDGsにはさまざまなゴールが掲げられていますが、なかには企業防災と関連のある内容も少なくありません。
SDGsと企業防災の関連を考えたとき、企業が持続的な成長を実現するためにはどういった取り組みが求められるのでしょうか。
防災対策の基本である防災備蓄品の選定や管理のポイントも含めて詳しく解説します。
目次
SDGsの概要と企業防災における意義
はじめに、そもそもSDGsとは何かということと、企業防災との関係性や位置づけについて解説します。
SDGsの概要
SDGsとは“Sustainable Development Goals”の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsには環境保護や人権の尊重、ジェンダー平等など、合計17のゴールが設定されており、これらのなかには、防災とも関連性の高い内容が含まれています。
SDGsの達成に貢献する企業防災
SDGsと防災は関連性が高いものの、17のゴールのなかでは「企業防災」という直接的な表現は用いられていません。
しかし、企業防災に取り組むことは従業員や関係者、顧客などの命を守ることでもあり、間接的にSDGsの目標達成につながっていきます。
すなわち、企業防災はSDGsというスケールの大きな目標を達成するための具体的要素になり得るということです。
企業が取り組むべき防災対策とSDGsとの関連性
SDGsが掲げる17のゴールのなかで、間接的に企業防災と関連のあるものには何が挙げられるのでしょうか。
SDGsのなかで特に企業防災に関連する目標
企業防災に関連するSDGs目標には、主に以下の項目が挙げられます。
- 2.飢餓をゼロに
- 3.すべての人に健康と福祉を
- 6.安全な水とトイレを世界中に
- 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
- 11.住み続けられるまちづくりを
- 13.気候変動に具体的な対策を
上記それぞれの項目と企業防災の関連性については、「防災とSDGsにはどんな関係がある?両者の共通点や位置づけとは」で解説しているため、ぜひご覧ください。
企業の防災対策と地域・社会貢献
企業が防災対策に取り組む前提には、自社の社員や関係者、顧客などを災害から守り、安全を確保するという目的があります。
これと同時に、企業の拠点となっている各地域の住民に対しても安心・安全を提供し、社会貢献につなげる狙いもあるのです。
防災対策においては「自助・共助・公助」という考え方がありますが、防災対策を通した社会貢献は共助にあたります。
例えば、各地域の避難所には全住民を収容できない可能性もあることから、自社の施設を避難所として開放したり、防災備蓄品を多めに確保し、避難してきた住民に配布したりすることも社会貢献につながるでしょう。
このようなSDGsに関連する防災備蓄品として、地域貢献型災害用備蓄スタンド「BISTA」や、外出先で周りの人々と分け合うことのできる「シェアする防災セット」などがあります。
【参考】
【関連コラム】防災とSDGsにはどんな関係がある?両者の共通点や位置づけとは
【関連商材】地域貢献型災害用備蓄スタンド「BISTA」
【関連商材】社会貢献型「シェアする防災セット」
地球環境と社会に配慮した防災備蓄品の選定と管理
SDGsの観点から防災対策を考えたとき、防災備蓄品は環境と社会に配慮したものを選定することが大切です。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
▶環境への配慮とは
環境へ配慮した防災備蓄品の選定にあたっては、素材や原料、使用期限などを考慮することが大切です。
例えば、リサイクル可能な素材・原料を使用しているか、一回きりの使い捨てではなく繰り返し使用できるものか、使用期限が長く長期にわたって保管できるか、といったポイントを念頭に選定しましょう。
▶社会への配慮とは
社会へ配慮した防災備蓄品の選定では、自社社員や顧客の分だけを用意するのではなく、地域住民などにも配布し共助が実現できるよう、余裕を持った数量を確保することが大切です。
また、防災備蓄品を初めて手に取った方でもスムーズに開封・使用できるよう、使い方が簡単でわかりやすい製品を選ぶ必要もあります。
防災備蓄品の選定に加えて、備蓄品を適切に管理することも重要です。これにより、防災備蓄品の過剰な蓄えや廃棄の削減につながり、SDGsにも直結します。
このような管理の適正化を実現するために、「サクッとkeep」のようなツールの活用もおすすめです。
【参考】
企業の防災対策はSDGsのゴールにもつながる第一歩
企業防災では必ずしも自社の関係者や顧客のみを守ればよいというわけではなく、社会貢献の観点から地域住民への支援も求められています。
すなわち、企業防災にあたっては、自助はもちろんのこと共助の考え方も重要なポイントと言えるのです。
そして、このような考え方はSDGsとも関連性が高く、企業防災に取り組むことでSDGsが掲げるゴールの達成にもつながっていきます。
防災対策の第一歩として、地球環境や社会にも配慮しながら、SDGsを意識した防災備蓄品の選定と管理を行いましょう。
自助・共助についての詳細は「自助・共助・公助が企業の防災対策に重要な理由とは?取り組み具体例も紹介」をご覧ください。
キキタイマガジンを運営している「プラス株式会社ジョインテックスカンパニー」では、
「モノ」、「コト」、「ヒト」、「情報」の4つのソリューションを提供しています。
4つのソリューションについてはこちらをご覧ください。
防災備蓄品の選定や入れ替えについて、ご相談のお問い合わせはこちらから。
【参考】
【関連コラム】自助・共助・公助が企業の防災対策に重要な理由とは?取り組み具体例も紹介
【関連コンテンツ】SDGsと防災 誰一人取り残さない防災への取り組み|公益財団法人日本ケアフィット共育機構